今日の一曲 〜NAXOS探検隊〜

音楽の杜「NAXOS」を探検するぞ!

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熟したさくらんぼ(Cherry Ripe)   フランク・ブリッジ

今日はフランク・ブリッジ(1879〜1941)の“熟したさくらんぼ”だよ

これはロバート・へリック(1591〜1672)作詞チャールズ・エドワード・ホーン(1786〜1849)作曲のイギリス民謡“Cherry Ripe”のメロディーを使って作られた曲

ブリッジがヴィオラを担当する弦楽四重奏団により1916年に初演され

同年開催されたプロムス※ではサー・ヘンリー・ウッド(1869〜1944)の指揮により弦楽オーケストラ版が演奏されたんだって
※ 1942年からメイン会場になっているロイヤル
  アルバートホール
  “London”へ“ジャンプ”!

NMLにはブリッジの作品の他にも同じメロディーを使った作品※があるから聞き比べてみてね
※ NI5326の18番(シリル・スコット編曲)
  8.557876の9番(フリッツ・クライスラー編曲)
  CHAN6643の11番(スカイラ・カンガ編曲)
  CHAN6562の3番(スカイラ・カンガ編曲)
  8.557118の1番(リザ・レーマン編曲)


因みに

ロジャー・クィルターはヘリックの詩に全く別の曲を付けているよ※
※ 8.557116の32番
  CHAN8782の12番


それから

ヘリックの“Cerry Ripe”とは別にトマス・キャンピオン(1567〜1620)も一般に同じタイトルで紹介されている詩を作っていて

48〜51頁

こちらにはアーネスト・ジョン・モーラン※1やニルス・リンドベルイ※2が曲を付けているよ
※1 CHAN10596-98のDisc2の15番
※2 LBCD0024の6番

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 メルマガでご紹介したのはマッジーニ弦楽四重奏団の演奏です。
 NAXOSには他に
ウィリアム・ボートン指揮イギリス弦楽オーケストラの演奏(NML番号NI5366の14番)
リチャード・ヒコックス指揮BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の演奏(NML番号CHAN10246の11番)
デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニアの演奏(NML番号8.555068の2番)
カーロイ・ボトバイ指揮ブダペスト・ストリングスの演奏(NML番号C10584の11番)などがあります。
 1日15分無料で鑑賞できます。聴き方は隊長が“まぐまぐ”から発行している無料のメルマガを参照してください。曲を最後まで聞くことができます。(お試しサービスでは聴けないアルバムもありますので悪しからず)
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 NAXOS以外では

デルメ弦楽四重奏団の演奏です。(試聴できません)

チャールズ・グローヴス指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニックの演奏です。(試聴できません)

オリンピックスタジアム今の様子です。

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チェリー・ブロッサム   ゲイリー・ショッカー

今日はゲイリー・ショッカー(1959〜)の“チェリー・ブロッサム”だよ

ショッカーの作品は一度紹介したことがあるね


ところで

日本からワシントン※に贈られた桜がタフト大統領の夫人ヘレン珍田捨巳駐米全権公使の夫人いわにより植樹されたのはちょうど100年前の1912年3月27日
※ “Washington DC US”へ“ジャンプ”!

ワシントンにフィリピン※1のルネタ公園(リサール公園)※2のような市民の憩いの場を作ろうとしたヘレン夫人の当初の構想に桜の植樹は入っていなかったんだけど
※1 “Manila Philippines”へ“ジャンプ”!
※2 タフト大統領はアメリカ統治下のフィリピンで初代知事
  (1901〜03)を歴任

エリザシドモア(1856〜1928)やデヴィッド・フェアチャイルド(1869〜1954)の勧めで桜を植えることに同意


アドレナリンタカジアスターゼを発見してアメリカで財を成した高嶺譲吉博士(1854〜1922)により東京市の名前で2000本の桜がワシントン市に寄贈されることになったんだ


もっとも

その桜は検疫の結果、害虫に汚染されていたので焼却処分に(1910年1月)

その後

東京市長尾崎行雄(1858〜1954)が中心になって改めて贈られた3020本の桜が1912年3月26日、ワシントンに到着

当時植えられた桜はほとんど残っていないけど

このプレートがある辺りには2本あるらしいから

ワシントンに行ったときはこの辺りを探してみてね

ニュースソースはこちら


そうそう

今年もワシントンでは桜祭りが開催されているよ

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 メルマガでご紹介したのはエミリー・ミッチェルのハープ、ゲイリー・ショッカーのフルート、ダニエル・ギルバートのクラリネット、カヴァーニ四重奏団による演奏です。
 NAXOSには聞き比べのできる演奏はありませんのでこちらで画面のお掃除でもしていって下さい。
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メルマガでご紹介したアルバムです。

試聴はこちらで9番をクリック!

ワシントン記念塔今の様子です。
記念塔の左下に小さく見えているのはジェファーソン記念館

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“村の占い師”から第8場“パントミム” ジャン=ジャック・ルソー

今日はジャン=ジャック・ルソー※(1712〜1778)の“村の占い師”から第8場“パントミム”だよ
※ ルソーの故郷ジュネーブのルソー島のルソー像
  “Île Rousseau, Geneva”へ“ジャンプ”!

“村の占い師”は脚本・音楽ともにルソーが作った全一幕の歌劇

初演は1752年10月18日のフォンテンブロー宮殿

翌年の3月1日にはパリオペラ座でも演じられ

これが大変気に入ったルイ15世(1710〜1774)はルソーに終身年金を与えようとしたんだけどルソーはそれを断ったんだって

啓蒙思想家ルソーの面目躍如たるところだね

このオペラはルイ16世(1754〜1793)※とマリー・アントワネット(1754〜1793)の婚礼の席でも上演されたらしいよ
※ 結婚式当時は王太子

そして

1753年9月26日、このオペラのパロディーである“バスティアンとバスティエンヌの恋”が宮廷喜歌劇一座によって上演され

このパロディーのテキストがモーツァルトの“バスティアンとバスティエンヌ”※の台本の元になっているんだ

            試聴はこちら
            NML番号0091292BC
※ “パントミム”のメロディーは出てこない
  モーツァルトの作品では“フィガロの結婚”に“パントミム”の
  メロディーに似たものがチラッと登場
 
        試聴はこちらでDisc2の4番をクリック!
        NML番号8.660102-04のDisc2の4番
        (2分34秒頃)

で、フランスではパントミムのメロディーを元に“J.J.ルソーの新ロマンス(Nouvelle Romance de J.J.Rousseau)”※という歌曲が誕生
※ 幸福の島で見た夢の中で理想の女性との逢瀬を楽しむの
  だが夢から覚めて嗚呼ガッカリという内容

他方

ドーヴァー海峡を渡った“村の占い師”はチャールズ・バーニー(1726〜1814)により英語に翻訳され“知恵者(The Cunning Man)”というタイトルで1762年にロンドンで上演され

後にパントミムのメロディーを使った“メリッサ(Melissa)”※という歌が流行
※ 恋人メリッサがいなくなってしまって嗚呼悲しい
  という内容

さらに時代は下ってヨハン・バプティスト・クラーマー(1771〜1858)が1812年にロンドンで“ルソーの夢(Rousseau's Dream)”を出版※
※ クラーマーは“村の占い師”“新ロマンス”“知恵者”
  “メリッサ”のいずれにも直接触れる機会があったと
  思われ、どれを元にしたかは定かでないが
  少なくともタイトルは“新ロマンス”の歌詞と親和性あり?

そうそう

クラーマーの“ルソーの夢”のテーマを使った変奏曲は多くの作曲家によって作られていてYouTubeのRousseau's Dream※が誰の作品であるかは不明
※ 当然のことながら“F. Schubert”とあるのは歌曲王
  シューベルトとは別人
  で、はAhnさんのオリジナル?

その後

“ルソーの夢”は再びドーヴァー海峡を渡ってフランスへ

いくつかのヴァージョンの“ルソーの夢(Songe de J.J.Rousseau)”が出版され

ルソーが1762年からの約3年間を過ごしたモティエ※1のルソーではいずれかの版のイラストに使われたと思われる銅版画※2を見られるよ
※1 “Motiers Switzerland”へ“ジャンプ”!
※2 版画には杖と植物を手にしたルソーと思しき人物が登場

さらに

このメロディーは賛美民謡として世界に広がり

日本へは明治時代にアメリカ経由で伝わり

古今集の素性法師のを元に“見渡せば青柳”という歌詞が作られ

後に軍歌になったこともあったけど

第二次大戦後は“むすんでひらいて”の歌詞で皆に歌われるようになってるね


今日の記事のタネ本↓

もっと詳しく知りたくなった人は読んでみてね

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 メルマガでご紹介したのはルネ・クレマンシック指揮アルペ・アドリア・アンサンブルの演奏です。
 NAXOSには他にアンドレアス・ライズ指揮カントゥス・フィルムス・コンソートの演奏(NML番号777260-2の21番)などがあります。
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 NAXOS以外では

ルイ・ド・フロマン室内管弦楽団の演奏です。(試聴できません)

アンドレアス・ライズ指揮カントゥス・フィルムス・コンソートの演奏です。(試聴できません)

メルマガでご紹介したアルバムです。(試聴はこちらで22番をクリック!)

ジュネーブのサン=ピエール大聖堂今の様子です。

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龍騎兵隊行進曲   フランツ・ベンダ

今日はフランツ・ベンダ(1709〜1786)の“龍騎兵隊行進曲”だよ

ベンダはバッハ家同様、多くの音楽家を輩出したベンダ家出身の作曲家

ヴァイオリンの腕前も一流で

フリードリヒ2世(1712〜1786;在位1740〜1786)が王太子の時代からグラウン兄弟※やヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697〜1773)など当代一級の演奏家とともにフリードリヒの宮廷楽団に召抱えられていたんだ
※ 兄のヨハン・ゴットリープ(1703頃〜1771)はヴァイオリ
  ニスト
  フランツのヴァイオリンの師匠でもあり、フリードリヒの
  宮廷楽団のコンサートマスターの地位はヨハンからフラン
  ツへ受け継がれ(1771)、フランツも終生その地位にあった
  弟のカール・ハインリッヒ(1704頃〜1759)は声楽家

そうそう

大バッハの次男カール・フィリップ・エマヌエル(1714〜1788)もフリードリヒの楽団のメンバーで

アドルフ・メンツェル(1815〜1905)がサンスーシ宮殿※でフルートを演奏するフリードリヒ大王の姿を想像して描いた絵画にはカール・ハインリッヒ・グラウン、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ、クヴァンツ、ベンダが登場しているよ
※ “Schloss Sanssouci Potsdam”へ“ジャンプ”!

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 メルマガでご紹介したのはベルリン放送交響楽団のメンバーによる演奏です。
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ポツダムのニコライ教会周辺今の様子です。

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ラン・ラビット・ラン(Run Rabbit Run)   チャーチル

今日はラルフ・バトラー(1884or85〜1969)作詞、ノエル・ゲイ(1898〜1954)作曲の“ラン・ラビット・ラン(Run Rabbit Run)”だよ

これは第二次世界大戦中のロンドン※でフラナガンアレンにより歌われた曲
※ “London”へ“ジャンプ”!

二人がヒトラーを揶揄する替え歌にしてから特に人気が出たんだって

因みに

あのチャーチル(1874〜1965)もこの歌がお気に入りで時々口ずさんでいたらしいよ

歌詞はこちら

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 メルマガでご紹介したのはフラナガン&アレンの演奏です。
 NAXOSには
フラナガン&アレンの演奏(NML番号CCLCDG1124の3番)
ハリー・ロイ管弦楽団の演奏(NML番号CCLCD506の3番)などがあります。
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 NAXOS以外では

フラナガン&アレンの演奏です。(こちらで少しスクロールダウンし“Listen to Samples ”のところで21番の“Listen”をクリックすると試聴できます)

ロンドンのオックスフォード通り今の様子です。

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